各製品で求められる安全性を裏付ける各種試験内容の一部をご紹介します。
スチール実験台
STEEL LABORATORY-
- JIS試験
- エコプラッテは「JIS S 1205 家具・テーブル試験方法、JIS S1031オフィス用机・テーブル試験方法」の検査手法で強度を試験。(実験台に関する国内の規格では試験方法が定義されていないので同規格でテスト。)
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- 結果
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天板上に200kgの荷重をかけた「水平力試験」「鉛直荷重試験」において、いずれも許容値に対し、変形がないことを確認。
試験用実験台:W1800xD750xH800
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- 加振試験
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地震を想定した振動試験を実施。
実施場所:大阪府立産業技術研究所
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- 結果
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実験機器やベンチフードを想定した200kg載荷により、震度5~6強に相当する加速度の振動を加え、各部に破損や変形がないことを確認。
試験用実験台:W1500xD750xH800
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- 燃焼試験
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実験台下に置いたステンレス製トレイにヘキサンを満たして引火させ、燃焼試験。
実施場所:大阪府立消防学校
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- 結果
- ヘキサンが燃焼し尽くすまで燃焼させましたが、スチール製実験台の本体は表面に煤が付着したことを除いては、ほとんど変化無し。天板はエッジ部分がPPを材質としているために、炎に触れた部分は変形が見られました。
フレームシステム
FRAME SYSTEM-
- 加振試験
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実際の地震における耐久性を確認する試験を大阪大学安全衛生管理部との産学連携と鹿島建設・鹿島技術研究所のご協力の元、「阪神淡路大震災」と「東日本大震災」の地震波で実施。
実施場所:鹿島建設株式会社・技術研究所・西調布実験場
地震波(単位:gal)
- 1995年兵庫県南部地震の神戸海洋気象台観測波 (以下、神戸波)
- 2011年東北地方太平洋沖地震の K-NET 仙台波 (以下、仙台波)
試験体仕様 試験体設置状況
- トリコフレームH2950×W3010×D3010
- スチール製実験台・実験台フード/スチール製ヒュームフード/ステンレス製薬品庫 設置
- 天井部に800kgウエイト載荷
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- 神戸波 100%加振
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X方向 Y方向 Z方向 入力加速度 619 820 333 テーブル加速度 648 803 359 - 結果
- トリコフレームは上部に100kg/㎡のウエイト負荷をかけました。しかし、フレームの柱の座屈や横ビームの外れ、固定した実験台やヒュームフードの移動なども無く、フレームの高い耐震性を確認できました。
- 仙台波 100%加振
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X方向 Y方向 Z方向 入力加速度 987 1519 299 テーブル加速度 1102 1445 301 - 結果
- トリコフレームは上部に積載した100kg/㎡ウエイトの影響からフレームが大きくしなるような動きを示しましたが、フレームの上下で固定した実験台やヒュームフードなどの設備の固定が外れたり移動することはなく、それらの設備のガラスが破砕することもありませんでした。地震時に重量物が移動することで、被災する危険性を可能な限り低くするというコンセプトを実証できました。
ヒュームフード
FUME HOOD-
- 化学的安全性試験
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日本国内ではヒュームフードの性能試験をするための正式なメソッドが法令等で決められていませんが、米国規格(ASRAE110)などを用いて製品性能を確認しています。
実施場所:工場内テストルーム
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面速測定
ヒュームフードの間口の大きさに応じて測定ポイントを定め、24ポイント迄同時測定できる多点同時面速測定分析計を用いています。各ポイントの測定結果は、コンピュータで解析しグラフにて表示しています。
スモークテスト
面速測定と同条件で、有視煙による目視テストを行うものです。スモークマシンなどのスモーク発生器を用いて、フード内の空気が外部へ漏洩していないかを調べます。
トレーサーガスによる封じ込めテスト
ヒュームフード内でトレーサーガスを発生させます。そして作業員に似せた等身大のマネキンをサッシ前面の所定の位置に立たせて、その呼吸域で濃度を検知するものです。この測定はすべてコンピュータによって管理され、解析され化学的安全性を確認します。